第0章 開発環境の構築

JDKの導入とパスの設定

この章の内容

  1. 1.JDKの導入
  2. 2.パスの設定

JDKの導入

自分の書いたプログラムが動くまでには以下の手順が必要である。

  1. 1.人間が理解できる言語でソースコードを書く
  2. 2.コンピュータが理解できる言語に翻訳(コンパイル)する
  3. 3.コンピュータが実行する

ここでは2での翻訳に必要なソフトのインストールを行う。
以下のサイトからJDK(Java Development Kit)をダウンロードしよう。
LinuxOSはディストリビューションによってははじめからパスまで通してある場合もある。

JDKのダウンロード

[画像]参考図

java.sun.com/javase/ja/6/download.html

上のURLの「JDKダウンロード」を押し、自分のプラットホームにあったバージョンをダウンロードする。
このとき規約に同意するにチェックを入れないとダウンロードできない。

参考図ではjdk-6u24-windows-i586.exeをダウンロードしたが、ファイル名はバージョンによって変わる。

[画像]参考図

JDKのインストール

先ほどダウンロードしたファイルを実行すれば、インストーラが起動する。
次へボタンを押していけば特に問題なく進むが、インストール先はパスの設定のときに必要になるので記録しておく必要がある。

[画像]インストール先

変更ボタンを押すと、フォルダ名が選択された状態となるので、[ctrl]+[c]でコピーしたあとにOKを押すとよい。(管理者の環境では右クリックはできなかった)
次へを押すとインストールが実行される。

完了ボタンを押すとブラウザが起動し、ORACLEのアカウントを作成するか聞いてくるが、無視してもかまわない。
これでJDKのインストールは完了である。

パスの設定

コンパイルを行うためには、面倒なことにパスの設定が必要である。
Javaプログラミングを行う上でどうしても理解する必要はないと判断したため、やるべきことのみを書く。

WindowsXPWindows7についてのみ書くがVistaや2000も同様に環境変数を書き換えれば可能である。

WindowsXPの場合

  1. 1.マイコンピュータを右クリックし、
    プロパティを開く。
    この操作はコントロールパネルの
    システムを開くことでもできる。
[画像]マイコンピュータのプロパティ
  1. 2.詳細設定タブを開き、環境変数ボタンを押す。
[画像]システムのプロパティ
  1. 3.システム環境変数からPath、またはユーザー環境変数からPATHを選択し、
    編集ボタンを押す。
[画像]環境変数
  1. 4.変数値の欄にもともと入っている文字の最後に半角で;(セミコロン)を追加し、
    JDKをインストールしたフォルダの中にある「bin」フォルダのパスを入力してOKを押す。
[画像]システム変数の編集

私の環境ではパスは上の画像のようになっているが、標準ではC:\から始まるはずである。

  1. 5.環境変数、システムのプロパティをそれぞれOKを押せば準備は完了である。確認

Windows7の場合

  1. 1.スタートメニューからコントロールパネルを開き、システムとセキュリティを開く。

[画像]コントロールパネル

  1. 2.システムを開く。

[画像]コントロールパネル

  1. 3.システムの詳細設定を開く。

[画像]コントロールパネル

  1. 4.以下XPの場合の2とほぼ同じなので省略する。

動作確認

念のため「コマンドプロンプト」から確認を行う。

  1. XPスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」を選択し、「cmd」と入力しOKを押す。 またはスタートメニューから「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」と辿ってもある。

  2. 7スタートメニューで「cmd」を検索して出てくるcmd.exeを選択する。
このコマンドプロンプトはコンパイルを行うときにも必要なので覚えておこう。

[画像]javac

「javac」と打ち込んでEnterを押し、コマンドの説明が出てくれば成功だ。
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[画像]成功の画面

コマンドが認識されなければ、パスの設定がうまくいっていないということだ。

[画像]失敗の画面

パスの設定でよくある間違いは、セミコロンの入れ忘れだ。
また、コマンドプロンプトは環境変数を書き換えた後、一度閉じて開きなおさないと反映されない。